秋の養生法

秋は過ごしやすい気候ですが、夏の疲れが出やすい時期でもあります。

夏にクーラーや冷たい飲食で体を内外から冷やしていたら、秋口になり気候が少しひんやりしてくると寒さが身に堪えやすくなります。

秋になり涼しくなっていくに従い、体は熱(体温)を発散するモードから熱を保つモードにシフトチェンジしていかないといけません。

しかし夏に体力の消耗が過ぎたり、ひんぱんに体を冷やしていると、熱(体温)を保持する力が弱ってしまい、うまく外気の気温低下に体が対応できません。

概ねこれを漢方では陽気の不足(=体温調節が上手くいかない状態)といいます。

その結果、

秋から冬にかけて気温が低くなってくると、風邪をひきやすい、冷え性がつらい、低体温が気になるということが起こります。

毎年冬になると、体調思わしくないという方は、上記のような原因が背景にあるのかもしれません。

9月10月上旬、まだ寒くないこの時期から、飲み物や食べ物は温かいものを増やす。このように食事から少し注意をしてみて下さい。

風邪や冷え、低体温症の予防だけでなく様々な症状や病への改善にも通じる養生です。

季節の変化に順応することで、人の体は養われると考えられています。