バネ指に著効

少し前になるのですが、ばね指の患者様を診させて頂きました。

慢性的に続きやすい症状なのですが、鍼灸治療を重ねていけばわりあい早く改善します。

ばね指といえども、患者様の日常生活スタイルやからだの状態によりアプローチが違います。というのも当院ではほとんどが患部には鍼灸治療をしないからです。

治療は発症原因を主に考えます。つまりからだの内部環境の改善が治療目的となります。

さて、そのばね指の患者様の原因は、歯茎の腫れが関係していたものでした。歯周病や歯槽膿漏などがあると肩や背中まわりが緊張しやすくなります。これが手指の症状にも関係することがあります。

事実、歯周病を改善に導くように、からだの湿熱(※しつねつ)を除く治療を行っていたところ、ばね指が間もなく改善していきました。同時に歯茎の腫れや歯がぐらつく症状も改善していき大変喜ばれました。現在も健康管理のため時おり来院されるのですが、ばね指はもちろん歯茎の状態も良好です。

※湿熱…からだの部分的な水の停滞、これに熱を帯びている状態。膝痛、アトピー、リウマチなどの症状によくみられます。