咳ぜんそく 西宮市 50代 女性 

【主訴】咳ぜんそく

去年12月はじめにインフルエンザにかかって以来、慢性的に強い咳こみが続くために来院されました。一旦、咳が出ると止まらなくなるため、外出する時に不安を感じる。特に朝・夜は咳が出やすいということでした。

以前にも同様の症状が長期続いた既往歴あり。

【愁訴】

肩こり、他は省略

【治療1回目:2月8日】

左腎虚証として治療方針を立てる。左復溜、右足三里、左光明に鍼を行う。背部の腎兪穴に鍼を行い1回目を終える。

【治療2回目:2月10日】

1回目の治療後と次の日は咳の頻度がかなり減る。本日来院日の朝からまた咳こみが続くようになる。

前回とほぼ同様の治療を行う。そして肩背部の治喘(ちぜん)というツボの血絡へ刺絡を行い2回目を終える。

【治療3回目:2月14日】

前回の治療から咳は出ても、咳こみが続かなくなる。強い咳こみもその頻度も大幅に軽減したため、体がかなり楽になる。

左腎虚証として、左復溜、左尺沢、右光明に鍼を行う。

【治療5回目:2月28日】

治療3回目以降、咳ぜんそくの症状は再発することなくなる。これで咳ぜんそくの治療を終える。

【治療家からひとこと】

インフルエンザで高熱が出た後も、体にこもった熱が発散されずに胸部へ波及しやすい状態になっておりました。咳ぜんそくの症状が続いたとのはそのためと考えられます。

東洋医学では腎臓の働きには、身体内部の熱を下へ降ろす働きがあります。そして呼吸をスムーズに行えるよう作用します。

また長引く咳には治喘(ちぜん)というツボの反応をみて施術を行います。読んで字のごとく喘息を治す際にも使用されるツボです。

咳やぜんそく症状が長引くと肩から背中にかけて凝りがきつくなってきます。こうなると胸部も狭くなり呼吸器系の働きがわるくなり、咳症状が治りにくくなります。

咳ぜんそくでお悩みなら、ぜひ一度ご相談下さい。