鍼灸治療と自律神経の働き

人のからだには、健康な状態を一定に保つさまざまな機能があります。

自律神経はこの機能を保つために、血液循環、消化、呼吸、代謝、体温の調節などをコントロールしています。

自律神経には<活動する神経>と<休息する神経>があります。主に日中からだを活動的に動かす交感神経と、夜などリラックス時に活性する副交感神経。この二つはシーソーのように活動と休息のバランスをとっています。

しかし自律神経はとてもデリケートなため、ストレスなど周囲の環境に影響を受けやすく、二つの神経がうまく切り替え出来なくなることがあります。切り替えがうまく行えない状態が自律神経失調症です。

現在の社会では交感神経が過緊張状態になり、血管が収縮して筋肉が緊張する傾向があります。身体の血行が悪くなれば疲労が取れない、コリが取れないなどの原因となります。

その反面、身体を休ませて回復させる副交感神経が活性しずらくなっています。

筋肉の緊張がからだの深部に影響してくると内臓の働きも低下してきます。内臓の働きが弱った状態で無理をすると、生活習慣病につながることもあります。

鍼灸ではからだの血液の循環を改善して筋肉を緩め、内臓の働きを整えることよく目的に治療をしていきます。鍼を深く刺さずともツボへソフトに刺激する程で、その効果があります。

また鍼灸の一般効能として、全身の血行を良くし、緊張状態にあるからだをリラックスさせ副交感神経の働き促すことがあげられます。

自律神経のバランスを整え、内臓の働き・身体の治す力(自然治癒力)を高めて症状を治癒に導きます。

こんな症状に効くのかな?などのご相談も随時受けておりますのでお気軽にどうぞ!