貧血対策のポイント
20~40代女性を中心に多い鉄欠乏性貧血は、血液中のヘモグロビン濃度を低下している状態をいいます。
体の細胞や神経の働き、内臓や諸器官が正常に機能できるのはヘモグロビンが全身に酸素を運ぶ役割があるためです。
体内でヘモグロビンが少なくなるとうまく酸素が運ばれず、めまい・立ちくらみ・息切れなどを起こします。
また一方で貧血の状態がつづくと脳やメンタル面に負担がかかるという報告もあります。
記憶力の低下、気力が落ちたり、気持ちの浮き沈みを起こす恐れもあるようです。
1年のうちで生活環境の変化が大きい春は心身に変化を感じられる方が多くおられます。
その事前対応として、規則正しい生活を心がけ血液のもととなる鉄分を含む食品とタンパク質を意識してとることはとても大切です。
貧血対策としてポイントを2つ上げるとしたら
①鉄分は胃酸が分泌されると吸収されやすくなるため、よく噛んで食べることが重要です。
②タンパク質やビタミンCを含む食品と一緒にとることも押えておきたいポイントです。
また貧血対策は大人だけではなく、子どもさんの発育や心身を整える上でも考えていきたいところなのです。
進級や進学を控えるこの時期は「ゆらぎの春」とも言われ、成長過程の心と体は環境の変化にとても敏感だったりします。
腹痛、下痢や便秘、ぐずる、チック、食欲にムラがでる、寝つきがわるいなど何らかの小さなサインで現れることもあれば、発熱などの体調面に現れることもあります。
その場合は、スキンシップをたっぷりとったり、興味のあることや好きな遊びが十分できる環境を整えたり、できる範囲でいつもより丁寧に対応ができたらいいですね。
変化の大きい春先は、大人も子どもも十分な睡眠と食事をとり、生活リズムを整える工夫を添えて頂きたいと思います。
今回は春に向けて食事・栄養面から心身を整える一つの養生法として、貧血の改善・予防策をお伝えさせて頂きました。
新たな年度を楽しく心地よく過ごせるように心も体も準備する時期として過ごされることをおススメします(^^ゞ